母のこと②
母とは、父との離婚が成立してから4年くらいは全く会うこともなかったが、どう言った理由からかは分からないが、中1の夏休み母の実家で再会することになった。
どんな話をしたとかあまり記憶にないが、1週間くらい一緒に過ごしたような気がする。
運命と言うには大袈裟だが、その期間に初潮がやって来て、運良く教えてもらうことが出来た。
その後、また数年音信不通となり、高校生くらいの時にふらっと電話をかけて来たことがあった。
今思えば、祖父母のいる元夫の自宅に良く電話出来たものだ。
会いたいと言われ、それから年1回くらいの頻度ではあったが、外で食事やショッピングをするようになった。
しかし、母に捨てられたあの日から、20代の後半頃までかなぁ、はっきりとは覚えていないが、私は母を恨んでいたし、母を許せないと言う気持ちが強かった。
弟だけを連れて出て行ったこと、祖父母には一所懸命育ててもらったが、身の回りのことから学校行事まで、母がいないことで様々な困難や苦労、悲しみや切なさなどがあったこと、祖父母や父、弟が大変な思いをしたこと、そんなあれやこれが全て母への憎しみや責める気持ちとなって渦巻いていた。